情報を得ることの大切さとその方法

こんにちは、お久しぶりです。クリスマスイヴにやることがなくてすげえ暇だったので久しぶりに文章でも書いてみようかなと思いました。

さて、今年のシャドウバースの大会シーンも全部終わりましたね。ふぇぐさん達日本選手の世界大会での勇姿を見て来年こそは自分が勝つんだ!!!と意気込んでいる人も多いと思います。私もその1人です。

でもじゃあ私達凡人は何から始めりゃいいのかと。とりあえずレートやるだけやってみる?適当にラダー走ってみる?多分ですけど凡人がやって得られるのは俺はシャドバをいっぱいやってるんだ!なのに勝てねえなんでだよリューク!そこら辺のやつよりは少なくとも俺は強いのに!っていう無駄な自信とチンケなプライドだけだと思います。このふたつだけで勝てるようになれる人間はもうそれただの天才です。

f:id:kuma_sv:20181225112350j:image

とあるTCG出身の友人は今年の三月頃私にこう言いました。

「カードゲームは人脈ゲーである」

まあこれは言われた時なんとなーくは理解できたし今となっては確信となってます。事実最近のRAGEやレート杯では勝てている人は他者と情報共有の出来ている人間が多数を占めています。クイーンズカップスイスドロー上位の方の報告ツイートを見てみるとだいたいそこそこ名の通ってるプレイヤーへの賛辞が書かれていました

(まあ要するにクイーンズカップはシャドバ女子という名のサーヴァントを操るマスター同士の戦いだったんですけどね)

f:id:kuma_sv:20181225112521j:image

私自身もありがたいことにいくつか情報を交換させてもらえる場を今はいくつか提供してもらえてる身なのですが、これによって私が得ているメリットは大きく分けて3つあると感じています

  1. レートを用いたアーキタイプの流行度調査や新アーキタイプの発見が一人でやるよりも格段に効率がいい
  2. 環境序盤から中盤にかけて猛威を奮ってるデッキのリストをより洗練したりまたそのデッキへのメタデッキを考えることが一人でやる時の何倍ものスピードですることができる
  3. 自分のプレイを第三者に見てもらってダメなところを指摘(あるいは叱責)してもらったり上手い人のプレイを見ることが出来る

この3つですね。3人そろえばなんとやらという言葉がありますが1人では見えない観点って自分の思っている以上にあると思っていいと思います。でもね、こういう情報共有には割と落とし穴がありまして

仲が良すぎたりお互いのことを信頼しすぎてるがあまりプレイや構築が一方向にかたまりやすくそれが原因で大会で全員大爆死する可能性もあるんですよね

これ、私個人の考えなんですけど多分この事故いわゆる窓よりもチームで起きやすいと思うんですよ。そりゃあチームって長い期間ずっと一緒に活動してますからね、むしろそこで一生風上立ててる人間なんて勝ちたいって思考からすれば理にかなってますけど人としてはサイコパスです。

なんならチームに入ってる人間でも窓をメインに活動してる人間は少なくありません。実際強くなりたいと思う人間がより高みを目指すのは当然ですから。でもね、ひとつだけ疑問なんですけど

チームは大体が掛け持ち禁止なのにそこのメンバーが同じような活動をしてる窓にいくつも入ってるのおかしくね?ならもうチームも掛け持ち可能でいいじゃん

そろそろチームのあり方も変わっていいんじゃないでしょうか?

ちなみにこちらチームに入ったことは2回しかないし1つは3日で解散したしもう1つは4週間で抜けたチームエアプの社会不適合者です対戦よろしくお願いします

でもね、窓もチームも結局人脈とか実績ないと入れねえじゃんタコスがよおって人の方が多いと思います。俺もずっと思ってたしそりゃあそう。正論of正論。

なのでいくつか他の人から聞いた能動的な行動で情報を得る方法を紹介しようと思います。

環境初期はJCGの他人のリストをチェックしまくる

環境初期はレートもないため腕試しにレート杯出場者などの有名な上位プレイヤーが腕試しでJCGに参加していることが多いです。そしてJCGはリスト公開制の大会なので出場してる選手全てのリストを誰でも閲覧することができます。(まあこれがあるのでレート勢の上位プレイヤーはレート期間はJCGへの参加に消極的だったりするのですが) これをすると環境初期のある程度の完成度のあるたたき台となるリストが誰でも簡単に手に入れることができるのです

たたき台のリストの回し方を知るためにランクマッチを使う

リストが手に入ったってマリガンやデッキの回し方はJCGのリストだけではわかりません。ここでそれを学ぶために使うのがランクマッチです。ここで「potwasherさんとかsurpassさんがラダーやると下手くそになるって言ってたしラダーには雑魚しかいないからやりたくない(メガネクイクイクイクイ)」と言う人がいるかもしれません。確かにもっともかもしれません。 でもここでの目的はMPを盛ることじゃなくて様々なカードをキープするのを試すことでデッキを回す上で大事なカードやデッキの中で不要かもしれないカードを見つけ出すことです。まあ動作確認ってやつですね。リストを見ただけでデッキに要らないカードやデッキの回し方、マリガンが瞬時にわかる方はただの天才なのでブラウザバック推奨です。そういう能力はないけどとにかくラダーが嫌いなんだ!って人はレートでやればいいと思います。ただ、タコ負け必至だと思うのでそれに耐えられる人に限りますが。

レートで高レートのプレイヤーや有名なプレイヤーに当たった時は勝ち負けより相手のデッキ全てをめくるイメージでなるべく試合を伸ばす

さてみんな大好きレーティングforシャドウバース。私もだいぶお世話になっています。gamebox様には感謝!圧倒的感謝!

f:id:kuma_sv:20181225112648j:image

でも無作為にやってもろくなことはありません。まず俺ら凡人が適当なプレイと適当な構築でレート杯出場ボーダーまで行けるわけもなく。じゃあなんのためにやるのかと言えばデータ集めです。よっぽど低いレートまで落ち込まない限りレート1700あたりの100位圏内の人には当たる可能性があります。当たったらその人のデッキと出てきたカードを全部メモリましょう。試合に勝てそうな時はもちろん勝ちに行くべきですが負けそうな時はすぐ降参するのではなく1枚でも多くカードをプレイさせて相手のデッキに何が入ってるのか丸裸にしましょう。これを上位層何人かにやると隠されてる強いデッキや強いカードを見つけることができます。私はこの方法でBOS期の翠嵐ミッドレンジエルフやOOT期のナーフ前アーサーミッドレンジロイヤル、ミッドレンジネクロを見つけました。上の人間が何人も使ってるデッキは強いデッキなんです。

自分がプレイ出来ない時はレート配信は見るべき

f:id:kuma_sv:20181225104552j:image

上の画像を見てください、これはOOT後半で大暴れしていたいわゆるからくりロイヤルと呼ばれるアーサー抜きミッドレンジロイヤルですね。OOTグランドファイナルや世界大会、プロリーグでも見ない大会シーンがないと言われるくらい有名になったリストです。でもね、実はこれ10月の途中には誰でも手に入れたりプレイを見る機会があったんですよ。右下のlogicoolのアイコンを見て察する方も多いと思いますがこれはDNGのSpicies選手の放送で公開されていたものです。Spicies選手のバックにいるのはいわゆるレート窓と呼ばれているこの界隈屈指の最強調整チーム。Spicies選手は細かいプレイの話までしながらデッキをレートで回していました。まだアーカイブは残っていると思います。これ以外にもSpicies選手は蝙蝠ヴァンプやミッドレンジネクロも配信内で回していました。毎試合毎試合プレイを言語化しながら一つ一つ淡々とプレイしていくので見ていて非常に勉強になります。ほかの配信者で言うとかわいさんやよしもとリバレントのけんぴ選手の配信も常にプレイや構築のことのみを話しながら配信してくださってるので見ない理由がないです。

 

とまあこんな感じで一人でやっていても情報を得る方法って結構ありまして。ここら辺を試しながらレートや大会に出続けていればJCG入賞とかレートランクインとかRAGEマネフィとかなんかしら引っかかってくれてそこから自然と周りに人が集まってくるって流れになることがあるらしいですよ。まあコミュ力ある人とかはこんなことしなくても気軽にDMやリプで上手い人に凸って人脈作るんでしょうけど私みたいな社会不適合者ならおすすめはしないです。ただ例外は一つあって女性ならこの方法取るべきだと思います。膣アド使いやがってとかメガネクイクイしてくるオタクがいるかもしれませんがそんなの無視しましょう。冷静に考えてください、女性にプレイ教えてくださいって言われて断るオタクって極小数の悟りを開いてる人達くらいだと思うんですよ。情報を得るために使えるものは全て使いましょう。

 

まあこんな感じで情報を得ることはできると思います。ただ、最後に大事なことがあって

いくら情報を得たり得られる環境があっても結局自分でプレイしたり他の人に咎められた内容を改善していかないと全く意味がないってこと

情報や調整環境はあくまでも勉強でいう教材に過ぎません。自分で演習しないと意味が全くないです。

せっかく自分のプレイを咎めてくれる人間がいるのに改善しようとしないのは怠惰としか言いようがありません。てかその環境恵まれない人間に全部譲れやタコス

 

こんなこと偉そうにつらつら書き連ねてますけど自分は未だに下手くそですので来年は今年以上に努力するつもりです。後一歩で届かなかったプレーオフの舞台に経つのが来年の目標です。

というわけで皆さん良いお年を。次は歌い手のライブに行く意味でも書こうかなと思ってます。

 

OOTRAGEと諸々の話

構築の話


f:id:kuma_sv:20181010172852j:image

f:id:kuma_sv:20181010172748j:image

持ち込んだ構築は蝙蝠ヴァンプとミッドレンジロイヤル。諸事情で調整する時間が全然確保できなかったため構築は某窓で頂いたものを持って行った。前日までは侮蔑の使徒と竜の翼を採用したバーン寄りのドラゴンをミッドレンジロイヤルの代わりに持ち込もうとしていたが

  1. 相手の横並べ展開に対応できる札がガルミーユに依存しすぎていたこと
  2. ドローソースがコンボカードばかりで安定性にかけていたこと
  3. 20点削りきるのにガルミーユ翼アジダハーカ使徒のうち合計3枚は引かないと勝てない

などの理由にデッキ提出前日にようやく気づき破り捨てた。ちなみに突発レートはDVで潜っていたが17-17のほぼ5割だった。うんち💩

蝙蝠ヴァンプはドロソを極限まで増やしつつ上振れ要素を無くさないギリギリのところとして2枚ドローできる札を7枚採用。ヴァーナレクはパワーはあるものの自傷もドローもしない浮いている札でこいつ単体では勝てないために2枚採用に抑えた 姦淫の翼は好き嫌い分かれるカードだが個人的にはヴィーラ翼のゲームを決めるレベルの決定力とエンハンスのドレイン効果によるライフ回復が偉くて上振れカードとしてピン採用。プレイが死ぬほど難しく本来のデッキパワーの5割くらいしか引き出せなかったと思う。学ぶことが多いデッキなのでRAGE後も一生触ってると思う。

ミッドレンジロイヤルは最終日に片方のデッキが消えたので途方にくれていた時に拾ったデッキ。なので初めて回したのはRAGE一回戦の第2試合だった。(こいつシャドバ下手くそな癖に随分舐め腐ってんな)ただロイヤルにパワーを感じた場面があってそれがこれ

f:id:kuma_sv:20181011013629p:image

オテクさんに負けたのお前?オテクさんに負けたのお前?オテクさんに負けたのお前?お前オタリス?お前オタリス?お前オタリス?

てなわけでロイヤルを選択。構築はオーソドックスな3×13+1。先陣と使徒とオクトリスがとにかく偉かった。ピンは自由枠で雑に強いゼタを選択。使ってみて思ったことは

  1. 使徒ってカード原初やんけ
  2. オクトリスは対面から有効なラスワ盗むと相手が焦ってミスを勝手にしてくるからオフライン大会最強
  3. ライフ回復しながら3面展開する戦陣は横並べできることが強い環境的に3確定だった
  4. ミラーがだいぶ分岐あってDBN並に複雑。1日目の夜に知り合いと即席で詰めたが奥深すぎて2人で半分諦めてた
  5. レイサムが財宝カードの靴で着地しやすくなった

こんな感じ。下手くそな自分でもめちゃくちゃ勝てたからパワーを感じた。

試合結果

day1 5-1

負けたのはWDの組み合わせ。RvsWのゲームプランみすったくさいのとガルミーユに顔削られまくってそんなにへこまず。WOFのlalaさんと当たった時会場配信卓に呼ばれてうんち漏らした

day2 5-2

負けたのはどちらもRVの完全ミラー。お二方ともうまい人だったこともあり自らの練度不足で負けたのが明らかだったので自分への怒りと悔しさが大きい。最後魂の一戦に負けた相手であるkeiさんがファイナリストになってくれて本当に嬉しい

2連続マネーフィニッシュして思うこと

まず1つだけ言っておきたいのは

僕は構築力もないし高い精度のプレイを常時たたき出すことが出来る訳でもない3流プレイヤーだということ

仲のいい人なら知ってるかもしれないけれども僕はDBNRAGEで0-2している。しかも当時の僕はRAGE一週間前に当時のロイヤルミラーの時ベア単キープしてとある人に「お前はうみねこ以下だ酷すぎる」と言われるレベルだった。レートもやったが100戦やって45-55というヤバすぎる成績なのに当時の僕は「こんなにやってるのになんで上手くなれないんだろう」とか呑気に考えていた。皆さんの中にも同じようなことを今も思っている人もいるかもしれない。でもこれへの答えは簡単で

強さというものはポケモンのレベル上げみたいに経験だけ積めば上がる単純なものでは無いってこと

勉強で例えるならマリガンやプレイの基礎的な考えが教科書や参考書で周りの強いプレイヤーさんや配信している強豪プレイヤーは学校の先生でランクマッチやレートを問題演習だと思ってほしい。教科書や参考書をきちんと理解せずにただ闇雲に問題演習したり学校の先生の授業をノートを取らずに見るだけでわかったつもりになっていたってテストでいい点が取れるわけではない。

DBNの当時悩んでいた僕にとある友人は「脳みそ硬いプレイうんこ思考回路はあまちゃん勝つ気あるの?脳みそ使ってどうやったら勝ちに繋がるか死ぬ気で考えてみろ。そしたら何となくどうやったら勝てるのかわかってくるよ」という耳の痛いありがたい話をしてくれた。この時に初めて自分が弱いプレイヤーだと受け入れることができた気がする。

受け入れてから僕がやるようになったのは

  1. レートやJCGのリーダー使用率やアーキタイプ別使用率などの分析
  2. 世間で強いと言われてるデッキを実際に回してみて、わからないことはランクマッチで高勝率や大型連勝をたたき出している人に質問しに行く
  3. 勝てそうだったのに気づいたら負けていた試合に関しては必ず直後に感想戦をやって原因を確かめる
  4. 負けをすぐに自分の下振れや相手の上振れのせいにしない
  5. 学んだことは100%吸収する

の5つ。この5つは誰でも出来ることだと思う。1はJCGの統計を担当分けして取ってる公募制のグループもあるし2はチームに入ってる人はチームメンバーに意見を聞けばいいし入ってない人は思い切ってDMで強いプレイヤーさんに突撃隣のDMをしてもいいかもしれない。チームに入ってる人間には教えたがらない人もいるが無所属の人間にはまあよほど忙しくない限り教えてくれる人間が大多数だ。

とまあこんなふうに偉そうに書いてはみたものの未だに僕のレートの勝率はクソザコナメクジだしRAGEの最近の結果に関してはフロックだと思っている。RAGEという大会は2敗したら終わりの糞ゲーなのでRAGEの結果は実力を示すものではない。でもシャドウバースの大会の中で最も大規模な公式大会だし勝ちたいよね、お金もらえるし。んで直近の2大会で学んだ教訓は

  1. 下手くそなら少なくとも1つは誰も止めることのできない上振れムーブのあるtier1デッキを使うこと
  2. 前日に睡眠時間をしっかりとること
  3. 合間の休憩時間をうまく活用すること
  4. ワンミスや1敗程度で凹まないこと

1は特に大事。イージーウィンで2-0すると次の試合までの休み時間が長いことから余裕を持って色々行動することが出来る。4も大事。人間はミスする生き物でそこから以下にゲームを壊さないかが注意するべきこと。この4つを抑えれば僕みたいな3流プレイヤーでも運が噛み合えばマネーラインまでは行くことができた。

でも本質的な強さはまだまだだし結局魂の一戦に負けるノミの心臓だから日々精進していくしかない。来年のRAGEではプレーオフあるいはファイナリストまで駆け上がりたいと思っている。